アイ・ラブ・おデブ【完結】
バッグを膝の上に置き、そのままぼ~っとしていると、回ってきた乗務員にシートベルトをするように促された

慌ててカチカチと締めていると先程の隣の女性が話しかけてきた

「飛行機は初めてですの?
あたくしもこの年で恥ずかしながら初めてですの!」

上品なゆったりとした物言いに隣の座席に目線を送る

上品なニットのカーディガンを着た、60才代の女性が優しく微笑んでいた

「はい…初めてなんです…こんな…席は…」

小夜は正確には国内線には何度か乗ったことはあるが…ビジネスクラスは初めてだ
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