アイ・ラブ・おデブ【完結】
声…


……!!!!あっああ!!
携帯電話!
その手があった!
って…菊地さんの番号知らない…
この携帯じゃ、遥さんにしかかけられないじゃん!
あぁ…どうしよう…

柵の向こうで草を食んでいる牛の体をさすりながら、小夜は考えた

佇んでいるうちに、段々と雲行きが怪しくなってきた

辺りは暗くなり、ポツリポツリととうとう降りだしてしまう

…やだ!どこか雨宿りできそうな所は…

見ると道路の向こうの方に背の高い一本の木が見えた

…少し遠いけど…行くしかないよね!

おでこに手を当て走り出した
< 548 / 1,499 >

この作品をシェア

pagetop