アイ・ラブ・おデブ【完結】
「小夜は習字…やったことあるよね?
取り敢えずこんなお手本からやってみて!」

渡された手本には楷書で"風林火山"と書かれていた

筆に墨を含ませて半紙に向かうと祖母のことを思い出す

書道も幼い頃より祖母から習う稽古事の一つである

もちろん、一度も誉められたことはなくいつも

「お前の字はひん曲がっている
性格と同じだよ
素直さがないね
こんな字を書いてたらろくな大人にはなれないね」

とけなされていた
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