アイ・ラブ・おデブ【完結】
祖母の部屋にはニコニコと愛想のよい中年の男女がいた

「こんにちは…」
と小夜が遠慮がちに挨拶をすると二人の客はさらに笑顔になった

「まあまあ!可愛らしいこと!
平野様のお見立ての物がピッタリですわ!」

「うんうん!そうだね…
流石は平野様だ
お孫様の白い肌にあの色はとても映えるだろう
さあさあ採寸をしよう」

祖母も笑顔で聞いているが、小夜は何の話をしているのか分からず戸惑っていた

「何を突っ立っているんだい
こっちに来て測ってもらいなさい」

祖母の声で客に近づくと、女性はメジャーを取り出し小夜の体のあちこちを測り始めた

何のためなのか分からないが、小夜が質問をできるはずもなくあっという間に祖母の部屋を出された
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