アイ・ラブ・おデブ【完結】
それから数日後の土曜日、祖母に連れられて朝から大きな街まで来た

ここは小夜の住んでる所とは違い、新幹線が停まる駅や大きな商業施設もいくつかあり活気付いている

祖母と出掛けるなんて初めてのことで、それだけで緊張していた

車のついた場所は大きくて綺麗なホテルだった

案内された場所には、先日祖母の部屋で会った二人が待っていた

「平野様…お待ちしておりました
お孫様はこちらへどうぞ」

と祖母とは別の部屋へと案内された

今日の祖母は、朝から見たことのない程のご機嫌具合で、小夜はいつもと違う嫌な予感を感じていた

小夜が連れられた部屋には、一際目を惹くように衣桁に掛けられた桜色の振り袖があった

…これは…いったい…
成人式の?早すぎじゃない?
まだ三年以上もあるし…
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