アイ・ラブ・おデブ【完結】
閉じていた瞼が熱くなり、溜まりだした涙がこぼれ落ちようと睫毛を濡らした時…

ポケットに入れていた携帯が震えた

…メールだ
ん?写真?
これ…遥さんの料理?
美味しそう…
あっ…また来た

アハハハ~
こんな写真…コウさんに撮ってもらったのかな?

一枚目はテーブルに並ぶ遥の作った料理が映っていた

二枚目はその料理をフォークに乗せ、カメラのこちらに食べさせようと"あ~ん"としている遥がいた

きっと店の営業が終わりワイワイしながら撮影したに違いない

そんな楽しそうな場面を思い浮かべると沈んだ表情が緩んでいくのを感じた
< 897 / 1,499 >

この作品をシェア

pagetop