アイ・ラブ・おデブ【完結】
10年ぶりの対面
ガタンと大きな音と共に小夜の乗る電車は目的の駅に着いた
最終電車であるこの電車を待つ人などは見当たらず、降りたホームはガランとしている
寒い季節は東京よりも足早にやってくるこの地方はすでに山の木々も葉を落とし、冬の訪れを待ち構えている
小夜の首もとを刺すように冷たい風が吹き抜けていく
…あぁもう冬が来るんだな
お母さんの作る豚汁が食べたいな
子供の頃はケイやダイちゃんとミカン風呂に入ったな…
無理矢理に楽しい思い出を頭に浮かべ、寂れたロータリーへと目を向けた
昼休みのうちに兄の携帯へ新幹線の時刻を伝えてあるので、駅前で待っていてくれるはずである
最終電車であるこの電車を待つ人などは見当たらず、降りたホームはガランとしている
寒い季節は東京よりも足早にやってくるこの地方はすでに山の木々も葉を落とし、冬の訪れを待ち構えている
小夜の首もとを刺すように冷たい風が吹き抜けていく
…あぁもう冬が来るんだな
お母さんの作る豚汁が食べたいな
子供の頃はケイやダイちゃんとミカン風呂に入ったな…
無理矢理に楽しい思い出を頭に浮かべ、寂れたロータリーへと目を向けた
昼休みのうちに兄の携帯へ新幹線の時刻を伝えてあるので、駅前で待っていてくれるはずである