アイ・ラブ・おデブ【完結】
その冬、何度目かの入院をしたとき…

幼い頃から親しくしていたお婆ちゃん…宮本さんが同じ病棟に入院をしてきた

熱も下がり歩けるようになった小夜は、いつも優しい宮本さんに会うために病室を訪ねた

…あれ?おばあちゃん…今度は一人べやなんだ
ふ~ん…

「おばあちゃん!小夜だよ!
ぐあいはどう?」

半分開けてあるドアを入って行くとカーテンの向こうからはシューと酸素マスクの音が聞こえる

いつもは細い腕に点滴をしているだけで酸素マスク姿などは見たことはない

もしかしたら部屋を間違えたのかもと少し不安になりながら、返事のないカーテンをゆっくりと開けた
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