アイ・ラブ・おデブ【完結】
ショックを受けてその場に立ち竦んでいると、旦那さんは小さな柘植の櫛を渡してくれた
「次に会った時に…ばあさんが渡そうと思っていたんだよ
小夜ちゃん…貰ってくれるかい?」
掌には桜が彫られた飴色の櫛が乗っている
いつも宮本さんが、小夜の髪の毛を梳かしてくれる使い込まれた物だ
どうしたら良いのか分からず、戸惑っていると
「小夜ちゃんは髪の毛も美人さんだとばあさんはよく言っていたよ
このくしはばあさんが若いときから大切に使っていたから…
小夜ちゃんがもらってくれるとばあさんは喜ぶよ」
そう言葉をかけられ、櫛を受けとることにした
「おばあちゃん…ありがとう…
大切にします…」
それだけ言うのが精一杯だった
「次に会った時に…ばあさんが渡そうと思っていたんだよ
小夜ちゃん…貰ってくれるかい?」
掌には桜が彫られた飴色の櫛が乗っている
いつも宮本さんが、小夜の髪の毛を梳かしてくれる使い込まれた物だ
どうしたら良いのか分からず、戸惑っていると
「小夜ちゃんは髪の毛も美人さんだとばあさんはよく言っていたよ
このくしはばあさんが若いときから大切に使っていたから…
小夜ちゃんがもらってくれるとばあさんは喜ぶよ」
そう言葉をかけられ、櫛を受けとることにした
「おばあちゃん…ありがとう…
大切にします…」
それだけ言うのが精一杯だった