アイ・ラブ・おデブ【完結】
…ないてる…
もしかして…おばあちゃん…
もっとぐあいが…わるくなっちゃったの?

小夜は不安になりながらそっと近づき、すぐ横にしゃがんだ

「…あっ…
…さあ…やか…
ばあちゃん…死んじゃった…」

そう言葉にすると力一杯ゴシゴシと顔を擦った

…え?おばあちゃんが…死んじゃった?

大好きな宮本さんの突然の別れを理解できず、その言葉が頭の中をぐるぐると回っていた

宮本さんの親戚なのかバタバタと人が集まり始め、面会時間も重なり廊下は騒がしくなってきた

「…行こ!」

と泣き顔を隠すことなく立ち上がり、小夜の手を引っ張り歩き出した
< 935 / 1,499 >

この作品をシェア

pagetop