アイ・ラブ・おデブ【完結】
帰り道
遥の実家を後にして、もう一度小夜の実家に戻った

荷物を乗せ、午後は東京へと帰る予定だ

「今度はお正月かしら?
まあ喪中だからおめでたいことはしないけど…
また顔を見せに来てちょうだい
ハルくんもお休みならいらっしゃいな
待ってるわ!」

母が野菜やら果物を車にたくさん乗せながら嬉しそうに言った

その後ろでは父が少し不機嫌そうに、飼っている柴犬の頭を撫でている

「お父さんねえ…夕べ、ハルくんと二人で話してからいじけてるのよ!
何かケチを付けようと思ってたのに見つからなかったんですって…
小夜の事を大切にしてくれる人が出来て、今度は本当に巣立ちするのを実感してるのよ
まあ…男親なんてこんなものよね」

…えっ?遥さんと二人で…何を話したのかな?
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