アイ・ラブ・おデブ【完結】
小夜は父に近づき、一緒に犬の頭をワシャワシャした

「お父さん…そろそろ東京に戻るね…
今まで…ババ様とちゃんと向き合わなくて…逃げていて…ごめんなさい
…遥さんといれば…出来るような…気がする
少し…ババ様の事を考えて…みる…」

犬の方を見たまま語りかけた

「あぁ…
ばあさんは…小夜の事が嫌いだった訳ではない…
少し…いや…かなり厳し過ぎてしまったが…
…父さん達こそ小夜を庇ってやれなくてすまん…
寂しい、辛い思いをしたな…

小夜…必ず幸せに…いつも笑って暮らしなさい
きっと…彼となら…」

足元の雑草を抜きながら、一言一言噛みしめながら父は思いをうち明けた

…お父さん…今あたしは…幸せです…
だって…遥さんがハルで…
また巡り会えたから…
隣にいられるから…
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