アイ・ラブ・おデブ【完結】
遥が迎えに来てくれたお陰で東京に帰ることができる

もし…遥が来なければ闇から抜け出せなかったかもしれない

まだババ様のことは何も進んでいないし…もう二度と話すことはできないが、自分の中で向き合う気持ちになれた

隣でハンドルを握る遥の横顔を見つめた

…ありがとう…ハル…

ちらりと小夜を見た後、男の人にしては細く長い指がハンドルから離れ、小夜の右頬へと伸びる

「さあや…そんなに見ないでくれる?
僕もさあやの事を見つめていたくなる…
でもそれじゃあ…東京に着かないよ…」

遥の指が頬を愛しそうに撫で、なかなか元の位置に戻らない

「あ…あの…ハル…
ありがとね…来てくれて
ねえ…お父さんと何を話したの?」
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