アイ・ラブ・おデブ【完結】
「お邪魔…します」

「さあ…どうぞ…
ごめんな…慌てて出掛けたから…
散らかってるんだ…
取りあえず…ソファーにでも…」

そう言いながらソファーの上に脱ぎっぱなしの服をどかした

遥の言う通りに部屋の中は散らかっていた

雑誌や本がローテーブルの上に広がり、ソファーやダイニングの椅子に脱いだ服が掛かっている

ダイニングテーブルの上もパソコンや手紙などが乱雑に置かれていた

「クスッ…」

思わず小夜から笑いがこぼれた

「ん?なんか面白い物でもあった?」

片付けをしている手を止め小夜の傍に近寄る

「違うの…ハルのお部屋が散らかっていて…嬉しかったの…
だって…ハルは…
いつも完璧で格好良くて…何でも出来るんだもん…
これでお部屋に塵一つない…ガラスまでピカピカだったら…」
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