アイ・ラブ・おデブ【完結】
小夜は正直に頷いた

「ごめんなさい…
ハルと歩いて…いると…みんながハルの事を見ているの…
素敵な人だという風に…
隣にいるのが…こんなあたしじゃ…
申し訳なくて…
少しはハルに似合うような…素敵な女性に近づきたい…
…でも…いくらそう願っても…
…無理なんだ…あたしは…」

…こんなことを言うつもりはなかったのに…
今までずっと心の奥に閉じ込めていたはずなのに…

小夜自身、自分の言葉に驚いた
遥と出会い、付き合うようになって心の中で燻っていた爆弾のような思い…

普段はこの思いに囚われないように重い蓋をしてきた

口にすれば遥とは離れてしまうような気がしていた

だからずっと見ないふりを…気付かないふりをしてきた
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