私だけの、不良なヒーロー。




「電話、ですか。なんの用件で?」




「すぐに南ちゃんを連れて行かないと、誘拐犯で訴える、だそうだ。」





「俺も、言われました、南を連れて出てきたときに。」





陸斗の口から“南”と私の名前がでるたびに、どきっとする私。




やっぱり好きだな、と思っていると。





加奈ちゃんパパが難しそうに口を開いた。










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