私だけの、不良なヒーロー。



「それなんだけど陸斗くん。私たちはまだ選べるけど、君の事はもう遅いんだよ。誘拐犯と暴行罪で訴える、だっていってた。」




私は手を口に持っていって、陸斗を見た。




しかし、彼はびっくりした様子もなく。




ポケットからたたまれた紙をとりだしてテーブルに広げた。





「訴える、じゃなくて、訴えた、ですね。」






大して心配した様子もなく、陸斗はそういいはなった。









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