私だけの、不良なヒーロー。




「謝るな、アホかお前。」



彼はそう言いながら自分と私のカバンを床に置き、私の隣にひざまずいたかと思うと。



私の腕の下に手を入れて、私を立ち上がらせた。



「いった...」



腰をうったときに同時に足をひねったらしくて、とても痛い。





「どうした。」




「足...」




好きな人があまりにも近くて、一言ずつしかしゃべれず。


私は顔を真っ赤にしながら彼にしがみついた。







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