私だけの、不良なヒーロー。
「おぉ!!気をつけろ!!」
いきなり聞こえた大きな声ではっとわれに返ったものの。
反応がちょっとおそかったせいか、ドン!!と頭にサッカーボールがあたった。
急にまわりが暗くなって、私はふらっと後ろへ倒れた。
しばらくうーんとうなっていると。
急にふわっと抱きかかえられたのに気づき、私はあわてて目を開けた。
え、っと言う暇もなく、守山くんは私を抱きかかえたまま保健室へつれていってくれた。