私だけの、不良なヒーロー。




バカにしたように言う加奈に少しイラッとする。




「そんな風に言わないでよ、加奈。」


「だってぇ...いやな物はいやだもん。」




そう言いながら可愛く首をかしげる加奈。






「それに、南嫌われてるでしょ。どうして守山くんなんかのことかばうのさ。」


「別に、かばってる訳じゃぁないよ...」



ふーん、と興味なさそうに言って加奈は勝手に私のカバンを開けて、雑誌を取り出す。











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