私だけの、不良なヒーロー。





「あ、何か話そうとしてたよね。どうしたの?」





「あ、おぉ」




彼はポケットをがさごそして、何かを取り出して机に置いた。






「これ。見に行くか?」



そう聞かれて目線を落とした。そこには映画チケットが二つ置いてあった。




「これ!私の見たかった映画!どうしたの、これ!」




おもわず立ち上がってしまった。私のみたかったアクション映画。






「あぁ、買ってきた。」



「え?」









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