私だけの、不良なヒーロー。





いつものジーパンにロンティー、革のジャケットにポニーテール、
メイクはマスカラとアイライナーだけのの私に比べては、考えてもみない格好。





少しでも背が高くてかっこいい守山くんにつりあいたくて。




一生懸命に選んだ服。





居心地は少しだけ悪いけど、でも好きな人のためならなんでもしたいという乙女心。






そんなことを思いながら歩く人々を眺めていると。





駅のほうからだるそうポケットに手を入れて歩いてくる彼の姿を見つけた。




茶色にブルーのメッシュの髪の毛の前髪をピンで留めていて。





おしゃれなスカーフを巻いているところ、初めてみた。






結構おしゃれ好きだったんだなぁ、と私はぽわ~んと思っていた。











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