私だけの、不良なヒーロー。
一言もしゃべらず歩く彼に高いヒールでついていくのは難しかったけど、こんなチャンスはそう来ない。
そう思って必死でついていくと、彼は可愛らしいレストランに入っていった。
私も後ろについて入る。
出迎えてくれた女性は私たちを一番奥の席へと案内してくれた。
二人で向かい合って座る。
「何食べる?」
そう聞かれてメニューに目を落とした。そして、ハンバーグセットを指差す。
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