私だけの、不良なヒーロー。




そこからはまるで天国みたいな時間だった。






運ばれてきたハンバーグを食べる私を眺めたかと思うと、







自分の分の代金を払おうと財布をだす私を見て不機嫌そうに私の手を押し戻す。





まだ映画には時間があるのでショッピングセンターの中を歩くことにしたときに、いきなりジュエリーショップに入って私にどれが好きかと聞いたり。




映画館に入ったときに飲み物と甘いポップコーンを買ってくれたり。





時間がたてばたつほど私は彼の急な態度の変化にとまどうばかりだった。










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