私だけの、不良なヒーロー。




やっぱり、と言うべきか。




父は居間に入ってきた私をチラッとみて、新聞を閉じた。





「ただいま帰りました。」





「どこに行ってた。」





「友達と、ちょっと...」





「お前は、勉強をしてなければいけないときに、お友達と出かけていたのか?」





「あ、えっと」




父はおろおろする私に近づいたかと思うと。









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