私だけの、不良なヒーロー。




「私...」





「ん?」




そう優しく返事が返ってくる。





嫌われていたと思ってた人の優しい態度にとても戸惑っていたけど。






ちっぽけな夢がちょっとづつ叶っていくという事実に、私は思わず素直になっていた。




熱い涙が次から次へと流れていって。




彼は静かに、優しくタオルで拭ってくれていた。





「私の家、厳しいの。」





やっとのことでそれだけ言うと、私は彼を見上げた。











< 65 / 123 >

この作品をシェア

pagetop