私だけの、不良なヒーロー。
彼は眉間にしわを寄せて、私の手の中のテスト用紙をひったくった。
「92点。すげぇじゃねぇか。」
感心したように言う彼に、私はううんと頭をふった。
「ううん。95点以上じゃないから。」
そうか、と彼は言って壁によりかかった。
「で?どうして告白断ったの?あの子可愛かったのに。」
そう聞いて私は彼と向き合うように階段によりかかった。
私のそのセリフに彼は不機嫌そうに眉間にシワをよせた。