私だけの、不良なヒーロー。




「ごめんなさい、だぁ?」




父はそう怒鳴って立ち上がると、テスト用紙を落として踏み潰した。







これからくることが怖くて私は体が震えるのを押さえることもできなかった。






「こんな点数ではな、私の顔がたたないだろう!!」




そう怒鳴られたかと思うと。






急に顔にこぶしがぶつかって、




私は床に倒れこんだ。










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