私だけの、不良なヒーロー。




「だめだよ、今は南は私だけのなんだから。」




加奈はそう言いながらベッドに座った。





「で?ちゃんと話して。どうして守山と一緒だったわけ。」





「いや、あたしもよく分からないんだけどね?」





「分からない?そんなわけないじゃない!」





「いや、お父さんに殴られてたときに、急に居間に飛び込んできて、お父さんを殴り倒したの。」






「へぇ、守山がね。」








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