あたしと親友と彼

好きだから

絡まる思いは、どうしたらほどけるのかな―・・・?






鍵は、いつもすぐそこにあるということに、



私はまだ、気づかないで居た。







あれから、どれだけ時間が過ぎたのかな―。


私は、あれから学校に行く気にはなれず、昔、よく拓斗と遊んでいた公園に居た。




あのときから、私は拓斗が好きだった。


なのに、なのに出逢って間もない璃香にとられちゃうなんて・・






『由梨ちゃんっ、大きくなったら結婚しようね!』




『うんっ、由梨、大きくなったら拓ちゃんのお嫁さんになるっ』




『約束ねっ』




『うんっ、ゆーびきーりげんまん、うそついたらはりせんぼんのーますっ』




『ゆーびきったっ』








子供にはありきたりな『結婚』の約束。




そんな約束を、本気にしてた私って、馬鹿だね―・・・。










神様、お願いです。


もし、本当に居るのなら、


璃香と、拓斗を、幸せにしてあげてください。




そして、私が、二人を祝福できるようにしてください―。














どうしてだろう、涙が止まらないよ―。






拓斗を想って涙を流すのは、今日で終わりにするから―、




だから、今日だけは許してください―、




―― 今日だけは・・・。
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