ズット、一緒……。
「なーんかコレ……汚らしいし、古臭いのよねぇ」

 まじまじと人形を観察する。

「――……あ、良い事思い付いちゃった♪」

 いっその事、今風に可愛くモデルチェンジさせちゃえばいいのよね。

「よぉし! そうと決まれば……ッ」

 あたしは人形を持って自室を飛び出し、階段を駆け降りる。









「さて……キレイになりましょうねぇ」

 洗面台にお湯を張り、乱暴に人形をお湯の中に放り込む。

「あんたなんかにもったいないけど、お気に入りのシャンプーとトリートメント特別にサービスしたげるわ」

 ごしごしごしごし

「ん、もう! 洗いにくいな…………あ、そっか。頭取っちゃえば良いんだ」





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