赤い恋
篠原青葉side
「シグレ〜〜〜」
教室に戻ると、私はシグレの腕を掴んだ。
「アオちゃん!アイツとどこ行ってたの?何かされなかった?」
シグレは私の体になにか異常がないか見回してる。
私はキスされたことを思い出し、下を向いて黙っていた。
「アオちゃん。ちょっと行こっか」
シグレは私の様子を察して私の手を引き、校舎裏へ導いた。
そこには誰もいなくて、私とシグレの二人の足音だけ聞こえた。
「何されたの?アオちゃん…」
シグレの目は心配でいっぱいな目をしていた。