赤い恋
八神優斗side
俺は転勤族。
今回の転勤も親父の仕事の都合でだ。
いつもは一年に一回程度の引越しだったが、今回は長い間いれるということだった。
でも俺は、どうせ離れるなら別に仲のいい友達など作らなくていいと思ってた。
「だから、名前なんつーの?」
別に聞くつもりはなかった。
聞いた自分にびっくりした。
でも聞かずにはいられなかった。
俺の隣にいた女の子は、すっげー美人。
目が大きくて長い黒髪。肌なんか透き通るくらい白くてよぉ。。。
なにこいつ?天使?とか思った。
彼女の名前はアオバだった。
アオバ…
なんてぴったりな名前なんだろう。