私だけの俺様王子
私が、言わなきゃ。



私の想いを恭ちゃんに伝えなきゃ






「恭ちゃん!」



「あ・・いら・・・・?」



「私ね!恭ちゃんのこと、幼馴染としても一人の男の子としても大好きだった。でもね、そこに、一人の王子様が現れたの。私にとって、もったいないくらいのカッコイイ男の子が。それが泉なんだよ?だから、恭ちゃんが婚約者って聞いて、正直びっくりしたし、嫌だった。せっかく泉と両思いになれたのに・・・って。でも、今は違うよ?恭ちゃんは、私の大切な幼馴染!それには、これからずーっと変わりないよ。もう、やめよう?こんな口喧嘩みたいなこと。私は泉が好き。だから恭ちゃんのこと好きになれないよ。婚約者っていう私を、幼馴染の私にしてください。お願いします。」




「俺からも。」



そう言って、一緒に頭をさげてくれる泉。






やっぱり、私は泉が好き。





そう、感じた。
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