7days
夜の鐘が鳴る頃に
~小桜side~
踊りが終わり、パーティーが終わり、
夜も更けていった。
私は金魚さんたちの為すがままになって、部屋に帰り着いていた。
きらびやかなドレスから、またシンプルなリボンのみの格好になっている。
「賢斗・・・」
別件って、そんなに時間のかかるもの?
もうじき日付も変わるっていうのに?
喧嘩したから、帰るのが億劫(オックウ)だとか?
私、めんどくさい女に思われてるとか?
・・コンコン
「!?・・は、はいっ!!!」
ガチャ
「賢斗!?」
「・・・じゃねぇけど」
そこにいたのは、あの王子だった。