7days
「水晶?」
「そう・・あ、あれだ」
クリスタルのような装飾の真ん中に、水晶はあった。
手に取ってみると、それほど重くなかった。
「レイと水晶、無事にゲット。ということで、」
『キュイ、キュイィ』
「で?」
私は水晶を片手に、右手を前に出した。
すると、フワァっと例の懐中時計が手の上に現れた。
「3日後にとびます」
「は!?」
周りが徐々にぼやけ、持っていた水晶が輝き出した。
水晶の役割、
それは懐中時計の力を増幅させること。
懐中時計だけでは、一度に3日分の時間移動しかできない。
だがそれだと、満月の日にあと1日足りなかった。
それを水晶の力でなんとか補ったわけ。