7days
そして5日前のこと・・・
『ごめんなさい、少しの間城を空けるわ。ケントと一緒だから心配しないでね。』
と、書き置きが姫の部屋で発見された。
ケントがついてるから心配は無用・・・とはいえ“少しの間”とあるものの、まだ帰ってくる気配はなく、王族じゃなきゃできないの仕事も溜まっていく一方で。
また、姫がどこかへ行ってしまったままであることを知らない国民から心配する声がしばしば上がってきてもいる。
王・王妃・姫は、国民からとても愛されている存在。悟られるのも時間の問題。そうなれば、国民は軽くパニックを起こしかねない。
そこで、大臣はコハル姫・ケントの身代わりを置くことにした。が、うわべだけでなく中身も二人そっくりでなければ。そこいらにいる者を変装させるんじゃ駄目。
そして、大臣は本物のコハル姫とケントが帰ってくる間だけ・・・別の次元の小桜殿と賢斗殿を連れてこよう、と考え実行した・・・。
「・・・っというわけなんじゃ」
「要は似てたから?」
「中身もじゃ。2人は、とても本物の2人にそっくりじゃ」
ぶつっ((←切れた音