7days
~賢斗side~
お互い、座り込んでたのが、いきなり小桜の方が立ち上がった。
なんだなんだ、と身構えてみると小桜は、部屋の隅の戸棚の方へ行った。
「…」
帰ってきたと思ったら
ドゴッッ
みぞおちに一発、小桜がやりやがった。
「…ケホッ」
護身用、とかでこんなの習ってたなコイツ。
って、俺、不審者じゃねぇっつの。
グイッ
「ぐぇっ」
誰かサンのおかげで、腹をかかえてたところを、後ろからシャツをたくしあげられる。
ついでに、後ろから引っ張られるから、軽く喉がつまる。
ペリッ
???
バシンッッッ!!!!!!!!!!!
───────ツンとする臭いがした
「…っ!!!!!!」
背中に衝撃。
「これで、オアイコってとこかしら?」
コイツをかばったときから、背中が少し痛んだ。
まぁ、あまり気にするほどでもなかった。
が、コイツは幼なじみ。
いつから、こんなちっさいコトも気づいてしまえるようになったのか…
あまり気にしなかった背中が、コイツの殴るような湿布張りのおかげで、普通に心配になる。
…コンニャロ