7days
水の流出
ドドドドドドドォォォォ…!!!!!
ありえない…が
少なからず私には
…羽から大量の水が溢れ出てきている、ように見えた。
とっさに私はグイッと引っ張られ、賢斗に抱きしめられた。
羽は、大量の水の勢いのおかげで離してしまった。
私と賢斗は、お互いを離さないようにするのが精一杯だった。
そして水は、あっという間に部屋を水で満たした。
本がびしょ濡れになってしまう、とか
一階まで浸水しちゃうじゃないっ、とか
最後には、そんなことを考えていた。
我ながら、自分の呑気さに呆れる。
覚えていたのは、そこまでで。
私は、目を閉じ
意識を手放した…───────────