7days
銀の杯…銀の杯……
どうしてか
俺の目と手と脳?は、こんなにも忙しく働いてくれているのに、回りのモノが多すぎて、それらしきモノが全く見当たらない。
「おーい、魔法とかでパパッとさがせねェのか?」
ふと、ケントに聞いてみると
「ここの窃盗防止とかの理由で、魔術やらのたぐいは使えないよう、でかい魔術がかかってるんでね」
まあ、だろうな。はあ・・・
「…いっそ足でも使うか」
ゴッ!!(←ちょうどそこら辺にあった柱を蹴った音)
…
すると、まあ…どうだろう。
俺に蹴られた柱は、上の方に明かりを灯す部分を付けていた。
それが
ボロッ
と石棚の上に落ち、
ドゴッ
と鈍い音を立てて落ちたかと思えば、その振動で端にあった水晶がコロコロ転がった。