シンデレラとバカ王子
「みんなとお祝いしないとね」
相手は誰でも良い。姉ちゃんの夢を叶えてくれて、幸せにしてくれれば。
「ありがとう」
奏姉ちゃんが本当に嬉しそうに笑った。
他のお姉さん達の髪を結い上げて、自分の本来の仕事に出る。
テーブルにお酒を運んだり、片したり、働く。
1時間か2時間ぐらいした頃だろうか、店の入口がざわつき始めた。
まぁ芸能人が来るのはたまにあることなので気にせずに空いたグラスを片付けていると、店長に声をかけられた。
「灰原くん、あの、君に指名が入ったんだけど」
「は?何で?」
私の写真なんて外に出してないし、外で呼び込みもしていない。
「とりあえず、出てくれないかな?」
「え!出る!こんな格好ですか?」
店長も困った顔をしている。
「私も灰原くんはキャストじゃないってお伝えはしたんだが、どうしてもと…頼むよ、灰原くん」
相手は誰でも良い。姉ちゃんの夢を叶えてくれて、幸せにしてくれれば。
「ありがとう」
奏姉ちゃんが本当に嬉しそうに笑った。
他のお姉さん達の髪を結い上げて、自分の本来の仕事に出る。
テーブルにお酒を運んだり、片したり、働く。
1時間か2時間ぐらいした頃だろうか、店の入口がざわつき始めた。
まぁ芸能人が来るのはたまにあることなので気にせずに空いたグラスを片付けていると、店長に声をかけられた。
「灰原くん、あの、君に指名が入ったんだけど」
「は?何で?」
私の写真なんて外に出してないし、外で呼び込みもしていない。
「とりあえず、出てくれないかな?」
「え!出る!こんな格好ですか?」
店長も困った顔をしている。
「私も灰原くんはキャストじゃないってお伝えはしたんだが、どうしてもと…頼むよ、灰原くん」