ナンバー09 〜奇跡の恋の物語〜





『え?もしもし。』

…ヘ?


なんで…?

聞こえるのは
男の人の声だった。


「え?あれ?
那菜じゃない。」


どういうこと?


確かに那菜に電話した
はずなのに…。


『はい?』


やっぱり、何度聞いても
男の人の声だ。


でも、どこかで聞いた
ことのあるような

聞き慣れた声な気がした。


私は、画面を確認した。


0X0-XXXX-☓☓09


番号が違うっ!!!


ナナの番号は、
最後の四桁が"☓☓86"だ。


焦った私は最後の二桁だけ
一段下の数字を押していたのだ。



やばい…知らない人だ!
< 10 / 31 >

この作品をシェア

pagetop