ナンバー09 〜奇跡の恋の物語〜



――キーンコーン

カーンコーン――



ヤバい。
チャイム鳴った!


『…多分、て。
大丈夫じゃないでしょ。
え?今、チャイム
鳴ったけど、学生さん?』


「はい…。」


『え、もしかして、校舎で迷子とか?』


「はい、まぁ…。」


…恥ずかしすぎる。


『ははは。大変だね。』


突然、笑い出す男の人。


本気で困ってるのに、
冗談だと思ってるかな…。


「わ、笑わないでください…」


でも、なぜかその笑い声は
聞き覚えがある気がした。


…どこかで会った?


そんな訳ないよね。
知り合いなはずがない。


< 13 / 31 >

この作品をシェア

pagetop