ナンバー09 〜奇跡の恋の物語〜
…ヤバい。
一気に現実に引き戻された。
「わっ!そうです!!!
ヤバい。
し、失礼しますっ。」
慌てすぎて、語尾が
カミカミになる。
『ごめんね。
引き止めちゃって。
またね…』
また、最後に笑っていた
気がした。
…気のせいかな。
やっぱり、
聞き慣れている気がした。
知ってる人の声に
似てるだけかな…。
そんなことを思いながら、
急いで、那菜に電話して
迎えに来てもらった。