ナンバー09 〜奇跡の恋の物語〜
いつもの朝。
「那菜~っ、おはよう。」
いつものように親友の阿桜 那菜(アサクラ ナナ)に
声をかけて席につく。
「おはよー。ひかり、
今日も元気だねーっ!
でも、また目が寝てるよ?」
う゛………。
返してくれた挨拶は要らない一言付きだ。
「もー!那菜ひとこと多い〜。」
眠さをごまかし、
今日も朝からテンションを高める私。
那菜には、バレてるけど…。
高校1年生になっても
寝起きの悪さが 一向に直らない。
いつも朝はギリギリだ。
たまに遅刻するし…
しっかり者の那菜は私と違って
時間にもキッチリしてるから、
いつもチャイムの30分前には
来ているらしい。