ナンバー09 〜奇跡の恋の物語〜
「え、ひかりちゃん!起きて!
次の生物、実験だから生物室だよ。」
頭上で、少し焦ったような声がした。
「え…。そうなの?ありがと…」
せっかく寝れると思ったのに…。
軽く苦笑いを浮かべる。
一人、ショックを受けていると、
ポケットの中でスマホが震えた。
那菜からのラインだった。
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次、移動だから
生物室だよ(^o^)
B棟の2階右に曲がって3つ目だからね!
職員室からの方が近いから
先に行ってるね!
席は取っておくよ〜♫
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なんだ。
それで、帰って来なかったのか。
「じゃあ、もう行かなきゃ。」
那菜に『了解』スタンプを送って、
近くにいた由愛ちゃんや
亜紗実ちゃん達と教室を出た。