ナンバー09 〜奇跡の恋の物語〜
偶然の出会い!?
生物室に着くと、那菜が
席を取って待っていた。
生物室は自由席だから、
那菜と私はいつも隣に座る。
「席ありがと、那菜~。」
そういいながら、席についた。
「ううん、ごめんね。
先に来ちゃって。ちゃんと来れたんだね。
って、ひかり…。
教科書と問題集は?」
あ゛教室に忘れた…。
私のバカぁ!
「あと、4分あるし。
取ってくる!」
「あ!ちょっと、ひかり!!」
何か叫んでいる那菜の声など耳にも入らず
焦った私は急いで生物室を飛び出すと、
教室を目指した。
「行っちゃった…大丈夫かな…一人で。
まぁ来れたし大丈夫だよね。」
そうつぶやいた那菜の心配は当たる。