ヴァムピーラ
未だに、自分がヴァンパイアの娘だということには実感がわかない。
それ以上に母達がヴァンパイアだということに、不思議と違和感はわかなかった。
今までと、なんら変わりはしないのだから。
ありのままの姿を受け入れればいい。
私は、自然のありのままの姿を捉えることに重きを置いているのだから。
そんなことよりも、私はリキのことが気になって仕方がなかった。
震える手で私を抱きしめたリキのことが、気になって仕方がなかった。