一般人になるまで
「なぁ、今日デートしねぇ?」

学校に来て第一声に聞いた言葉がこれだ
いきなりどうした、と唖然とするばかり

ポカンとしていると、聞いてんのか!と耳元で叫ばれる

「煩いわね、ちゃんと聞いてるわよ馬鹿」

「で、プロポーズの返事は?」

デートはプロポーズとは全く違うものだと思うのだけれど

「いやよ」

呆れ顔で溜め息混じりにきっぱりと否定してみるが、相手は全く聞く耳を持たずといったようで、もうどこに行くか決めてあるようで、目をキラキラさせて話しいる

「あなたこそ、私の話を聞いているの…?」

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