2番目でいいから【完結】
美和との約束
美和はとても、いい子だ。
こういう子を好きになり、美和に好きになって貰って、つき合う男は幸せだと思う。
そして、僕は美和をいい子だと思えても、智恵子を好きなような気持ちを、美和に持つことはできなかった。
だから、美和を抱くようになっても、心の疼きは埋まらずにいた。
そして、やはり、僕は、遊びの女に逃げた。
そんな事をしても、疼きが埋まることなどないと知っていた。
でも、1人で、部屋でもがき苦しむのは、嫌だった。
遊びの女でも抱いて、疲れれば眠る事はできた。
たとえ、心が癒されなくても。
そんなある日。
美和が、「遊びの女の人と会ってるんですか?」と聞いた。
「会ってるよ」と答えた。
「私が、もう、遊びの女の人に会わないで言ったら、会わないでいてくれますか?」と美和が言った。
どうして、美和はいつもいつも智恵子に言って欲しいと思う事を、言うのだろうと思った。
こんなことを言われたら、普通はその女に惚れるだろうと思った。
でも、僕は美和に、惚れる事が出来ずにいた。
智恵子以外に惚れる事が出来ない自分がいた。
それでも、僕は美和に「いいよ」と言った。
実際、遊びの女に縋ってみたところで、虚しいのはわかっている。
それと、美和が言い出した気持ちの勇気。
それを、男として、少しでも汲んでやりたかった。
たとえ、1番にできない女でも、今はカノジョとしてつきあっているのだから。
僕はそう思っていた。
こういう子を好きになり、美和に好きになって貰って、つき合う男は幸せだと思う。
そして、僕は美和をいい子だと思えても、智恵子を好きなような気持ちを、美和に持つことはできなかった。
だから、美和を抱くようになっても、心の疼きは埋まらずにいた。
そして、やはり、僕は、遊びの女に逃げた。
そんな事をしても、疼きが埋まることなどないと知っていた。
でも、1人で、部屋でもがき苦しむのは、嫌だった。
遊びの女でも抱いて、疲れれば眠る事はできた。
たとえ、心が癒されなくても。
そんなある日。
美和が、「遊びの女の人と会ってるんですか?」と聞いた。
「会ってるよ」と答えた。
「私が、もう、遊びの女の人に会わないで言ったら、会わないでいてくれますか?」と美和が言った。
どうして、美和はいつもいつも智恵子に言って欲しいと思う事を、言うのだろうと思った。
こんなことを言われたら、普通はその女に惚れるだろうと思った。
でも、僕は美和に、惚れる事が出来ずにいた。
智恵子以外に惚れる事が出来ない自分がいた。
それでも、僕は美和に「いいよ」と言った。
実際、遊びの女に縋ってみたところで、虚しいのはわかっている。
それと、美和が言い出した気持ちの勇気。
それを、男として、少しでも汲んでやりたかった。
たとえ、1番にできない女でも、今はカノジョとしてつきあっているのだから。
僕はそう思っていた。